オーダースーツの製造工程の流れと仕上がり期間とは

ひと昔前であればオーダースーツは高級品でしたが、近年は通常のスーツとそれほど価格が変わらなくなってきました。

新人ビジネスマンであればスーツにそこまでこだわる必要はありませんが、40代になると若い頃とは違って自分に合ったオシャレなスーツを着たいものです。

ここではオーダースーツの製造の流れについて紹介していきます。

製造工程の最初の段階は採寸作業

若い頃は胸囲が発達していてウエストも細くても年齢を重ねると恰幅が出てくるものです。販売されているスーツを着用すると、全体的にはサイズが合っていても部分的に合わないこともしばしばです。

オーダースーツは自分の体型にぴったりなスーツなので着やすいだけでなく、美しく着飾ることができます。それを可能にしているのは体型を正確に把握した上で製造しているからです。そのため、製造工程の前の採寸作業に力を入れています。

着用するときに気になる箇所のサイズを採寸してその都度スーツのサイズを調整していきます。こうしてカタログ商品のスーツでは出せない着心地とシルエットを手にすることができるようになります。

イージーオーダーの場合は、お店で採寸した後は生地を選べばすぐに縫製工場で製造してくれます。フルオーダーよりも仕上がり期間は短いです。お店によってはこの採寸作業を職人自ら行うところもあります。

仕上がり期間としては約1ヶ月から2ヶ月程度を見込んでおくといいでしょう。

製造工程の2つ目はパターン作り

採寸した後はパターン作りの作業に入っていきます。まず採寸データに基づいて型紙を作成していきます。職人が採寸するところではお客の希望条件に沿いながらになります。こうしてお客の体型に合わせて作っていくのですが、お客の骨や筋肉のつき方を考慮しながら調整していきます。

次は裁断作業です。型紙に合わせてカットしていきます。このときに素材の伸縮性も考慮した上で微妙な調整を加えながら1箇所1箇所丁寧にカッティングします。

この作業が終わればくせ取りを行います。着心地の要ともいわれている工程です。人間の体は丸みを帯びているので、きちんとフィットするように生地のくせを取っていきます。

こうした一連の製造工程をパターン作りといいます。

ちなみに、こうした作業をしているときには縮絨という工程もはさんでいます。縮絨とは生地にアイロンや蒸気をかけることを言います。生地に含まれる水分量が安定して長持ちさせるために行います。

縫製作業が最後の製造工程であり着心地の要

パターン作りが終わったら縫製工程に入ります。時間をかけながら部位ごとにミシン掛けをしたりアイロン掛けをすることで体になじむスーツを作っていきます。また、着心地を左右する肩入れとパッドつけも行います。最も時間のかかる工程です。

それが終わると衿つけ穴掛りを作って息、ミシンでピックステッチをかけます。これは高級感をかもし出すために行われます。通常のミシンではできないので、特殊ミシンを使用します。あとは細かい作業を残すだけです。

ボタン付けや星入れなどをして最後にプレスをかけます。これでひととおりの製造工程は終わりになります。

以上見てきたように、製造工程において、採寸、パターン作り、縫製作業の3つがかみ合って初めて良質のスーツが出来上がります。お客の希望条件に合致しているかすみずみまでチェックし終わったらお客に納入されます。

仕上がり期間は1ヶ月以上かかりますが、自分の理想のスーツを手にすることができるので、短いものです。

まとめ

オーダースーツは採寸、パターン作り、縫製作業の3つの製造工程がうまくかみ合っているので、自分の体型にぴったりなスーツです。

それぞれの工程は職人さんが時間をかけて行うので仕上がり期間は1ヶ月以上かかりますが、それを抜きにしてもあまりあるメリットがあります。

既存のスーツでは出せないシルエットの美しさや着心地の良さを経験したい方は是非購入してみましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする